戻る  ■ かうんとあっぷ。

 きっかけは忘れた。
 忘れたというよりは、わかんない、のほうが正しいかもしんない。
 自分から言った気もするし、彼から言った気もする。
 もしくはどっちも何も言わなかったか。

 ――二回目。

 ガウリイは何も言わない。
 ただ髪の毛なでてくるだけで。

 三回目、四回目。

「……なあ」
 やっと声がする。
「うん……?」
 返事はしたけど焦点があってないかもしんない。あたし。
「なんで逃げないんだ?」

 五回目。

「……さあ」
 そういえば逃げるの忘れてた気がする。
「逃げてほしいの?」
「そういうわけじゃない」

 六回目。……七回目。

 ベッドがきしんだ。
「お前さん……はじめてじゃないのか?」
「……なにが?」

 八回目。

「キスが」
 九回目は額。から、頬に来て。
「……今より前に誰かにされたとかしたとかいう覚えはないわね」

 十回……

 もうなにもわかんない。



「起きたか?」
 目が醒めた。
 まぶしいからたぶん朝。
 ガウリイがいる。
 ここはあたしの部屋……じゃなくて彼の部屋。
「……まだ寝ぼけてるか?」
 苦笑して顔を覗き込んでくる。

 ――何回目だっけ。

「どのくらいしたか覚えてるか?」
「……十回……くらいまでは数えてた気がするんだけど」
「数えてたのか」
「数えてたのよ」

 ガウリイが笑う。
 そこまできてようやくなんとなく恥ずかしくなって。

 あたしはマクラを投げつけた。


■ Comment ...

小説黄金週間(…)その2ー。
なんかこう、ストーリーも何もないシーン小説みたいな。

タイトル、ホントは「カウントダウン」のほうが微妙にいい感じなんですが。
カウント増えてるのでダウンじゃないんだよね(笑)

初めてのわりにリナがかなり落ち着いちゃってますけども。
流されてる状態っぽいかも(^^;
ちなみに普通のキスばっかです。十回目以降は違うかもしれませんが(爆)
結局何回したんでしょうね?

あと念のため、いっしょに眠っただけでキス以上はしてないです(笑)


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